腸活スイーツ研究
小腹が減った時に食べるおやつは、カラダとこころが喜ぶものを選ぶ、をマイルールにしています。今回は数年前から話題になっている「腸活」をテーマに、腸に優しいおやつにトライしてみました。
肌荒れむくみ対策に。美を保つ腸活
腸は食べたものの栄養素を吸収するほかに、余計なものや毒素も排出する働きがあるそうで、このサイクルがきちんと整っていると、肌荒れやむくみ防止、さらにはダイエットの強い味方にも。
「腸活」はそんな腸に良い働きをしてくれる善玉菌に、働きやすい環境をつくってあげることを指します。
善玉菌は味噌や漬物、ヨーグルトなどの発酵食品を食べること加え、腸のぜん動運動を促す食物繊維をとることで増えます。昔から知られる“お通じを良くする食物繊維”はやはり腸活に欠かせない栄養素なんですね。
食物繊維たっぷり。和の温スイーツ
そんな食物繊維がたっぷりのスイーツ素材で思い浮かぶのは「あずき」です。あずきは食物繊維がトップクラスの豆類の中でも、インゲン豆に次ぐ食物繊維を含みます。
さらに今回注目したい素材は「葛」。葛といえば、葛餅や葛切りといった清涼感のある和菓子の素材です。
もとになる葛粉は「クズ」という植物の根からデンプン質を抽出したもの。片栗粉と同じように水を加えて溶き、練ることで餅や和菓子にしたり、とろみを加えて葛湯にするのが一般的な使い方です。
葛は整腸作用から腸内環境の改善、消化によく、カラダを温め、悪玉コレステロールの排泄を促す効果もあるそうです。葛の根は生薬として、風邪を予防する「葛根湯」の主成分にもなっています。
日本のスーパーフードとも言える葛とあずき、和の素材であったかスーパースイーツを作ってみました。
葛しるこの作り方
誰でも簡単にできるスイーツ「おしるこ」に葛を加えるアレンジです。少し手間ですが、あずきから煮て作るのがおススメです。
<材料>
・あずき :適量(作りやすい量、1/2袋程度)
・甜菜糖(オリゴ糖)または黒糖 :適量(好みの甘さに調整)
・葛粉 :30~50g程度(おしるこの量で調整)
・薄切り餅や葛切りなど
1: おしるこを作る
まずあずきを煮ておしるこを作ります。
食べる分だけつくるのは面倒なので、私は1/2袋ぐらい分をまとめて作ります。
あずきの煮方はパッケージの裏などに書いてありますので基本はそのとおりに。3~4時間水につけたあと、コトコト煮るだけ。
甘味は最後に加え、好きな分量で甘さを調整してください。余った煮あずきは冷凍保存しておけばいつでも食べられます。
※ 使う甘味(砂糖)の種類や甘さにこだわらなければ、市販の煮あずきを使えばもっと簡単です。ただしその場合は「粒あん」タイプを使用してください。食物繊維の含有量が粒あんとこしあんとでかなり違います。
2: 葛でとろみをつけて完成
葛を細かく砕いてから、片栗粉のように同量の水で溶き、おしるこに回し入れます。すぐにとろみがつくので手早くかきまぜます。
そこへお餅を投入。お餅が柔らかくなったらトロトロの葛しるこが完成です。
食べる時にすりゴマ、塩を少し振りかけると甘さが引き立って美味しいです。
※ 薄切り餅は事前に焼いたりせず入れるだけの手軽さで採用しましたが、普通のお餅や白玉でもOK。
葛切りを投入しても◎
お鍋などに入れる葛切り。
実は市販で出回っているものは葛切りとは名ばかりの、小麦を使った「葛切り風」がほとんどです。100%葛粉のものは普通のスーパーではなかなか見かけないかもしれませんので、なるべく葛粉の割合が多いものをチョイスしてください。それだけでもモチモチ感、歯触りが全然違います。
タピオカの食感に近いイメージ。クルミやカシューナッツをくだいたものをトッピングして、温かいおしること混ぜて食べると美味しいですよ。
ホットショコラ葛湯もおすすめ
チョコレートが食べたい気分の時はホットショコラ葛湯もおすすめです。
豆乳(または牛乳)にチョコレートを溶かし、葛でとろみをつけるだけ。スプーンですくって飲むトロッと濃厚なショコラドリンクが楽しめます。そのまま冷やすとチョコレートプリンにもなりますよ!
これから忙しくなる年度末に向けて、腸をいたわりつつ体もあたためる腸活スイーツ。よかったら試してみてくださいね。
この記事の著者
Sachiko(さちこ)
フリーランスのWEBディレクター/ライター
美容、コスメ、ファッション、健康食品など女性向けサイトの制作や運営に多数たずさわる。興味を持ったことは何でもトライして、浅く広く楽しむタイプ。好きなものはお酒、食べること全般、旅、音楽、アート、読書、映画、ゲーム、ジム通い。