インテリアにもおすすめ。大人でも楽しめる絵本
絵本は主に子ども向けに書かれたものですが、それはあくまでも子どもでも理解できる文章で書かれたもの、であって大人でも楽しめる絵本もたくさんあります。
子どもの頃から絵本が大好きで親しんできましたが、大人になった今はお話しだけではなく、インテリアとしても楽しんでいます。今回はその中からインテリアにも、内容的にも大人が楽しめるおすすめ絵本をご紹介したいと思います。
大人向け絵本の代表格
大人向け絵本の代表格といえばエドワード・ゴーリーの絵本です。(作品によりますが)エドワード・ゴーリーの絵本では、子どもたちの“不条理な死”がたくさん描かれています。ほの暗く、どこか不気味にさえ見える画とシュールな作風が“ちょっと怖い”のですが、そのユニークさと芸術性の高さに、世界中でカルト的人気を誇る作家でもあります。
はじめての方にとっつきやすくおすすめなのがこちら。
「うろんな客」(エドワード・ゴーリー作絵 柴田元幸 訳)
カギ鼻頭のヘンな生き物がとある一家の生活に突然入り込んでくるお話し。この生き物は一体なんなのか……。柴田元幸さんの五七五七七の短歌調の訳も思わず声に出して読みたくなる楽しさです。
「思い出した訪問」(エドワード・ゴーリー作絵 柴田元幸 訳)
とある少女と老人が出会って交わした小さな約束。一日寝たら忘れてしまうほど、とりとめのない出会いと約束を、大人になった少女がふと思い出した頃にはその老人が死んでいた、というお話です。人生が通り過ぎるスピード、出会って別れた人たち、その孤独は大人になった今だからこそ胸をつかれます。
人生を旅する絵本
パリやニューヨークなどで絵を学んだささめやゆきさんの絵本は、どこか外国の風が感じられる作品で、読むと遠くへ旅をしたくなるような不思議な魅力のある絵本でもあります。おすすめはこちら。
「椅子 しあわせの分量」(ささめやゆき作絵)
フラメンコギタリストの座る椅子、編み物をするおばあちゃんが座る椅子、ボクサーのリングサイドの椅子……人生の様々な瞬間を椅子で切り取った作品。椅子の上にあるひとつひとつの物語が鮮やかに描きだされていること、椅子の存在から人生を捉えているのが斬新です。
「ねこのチャッピー」(ささめやゆき作絵)
動物ものの絵本は多いと思うのですが、この「ねこのチャッピー」はよくあるような“教訓”的なお話は何もなく、ただねこがそばにいるだけで幸せな日常、その豊かさにただただほっこりした気分になれます。特別ではなかったはずなのに、いなくなってはじめて分かること。日常を丁寧に切り取った絵が印象的です。
いかがでしたか。絵本には子どもも大人も楽しめる絵本もありますし、大人だからこそ楽しめる絵本もあります。ギフトにもおすすめです。よかったらチェックしてみてくださいね。
この記事の著者
Sachiko(さちこ)
フリーランスのWEBディレクター/ライター
美容、コスメ、ファッション、健康食品など女性向けサイトの制作や運営に多数たずさわる。興味を持ったことは何でもトライして、浅く広く楽しむタイプ。好きなものはお酒、食べること全般、旅、音楽、アート、読書、映画、ゲーム、ジム通い。