【ドリーンブログ】健全な人間関係を築くために、心の境界線を引きましょう(前編)

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ(健全な境界)

本当は「ノー」と言いたいのに、思わず「イエス」と言ってしまうことはありませんか?
あなたの優しさを利用しようとする人はいませんか?
あなたに犠牲を強いて、自分の思い通りにしようとする人はいませんか?

心当たりがあるなら、そろそろ健全な境界線を引くことを学ぶべきでしょう。境界線とは、あなたの限界を定めることで、それを超えることは誰にもできません。相手が誰であろうと、あなたが相手をどれだけ愛していようと、あなたの境界線は守られるべきなのです。

 

お互いを尊重するために境界線を引く

例えば、私は人との関わりにおいて、相手が私に対し敬意を払うことを望みます。そして私も、相手に対して敬意を払います。これは私にとって譲れない境界線です。
失礼な振る舞いをして、私の境界線を越えようとする人がいたら、私の気持ちや考え方を伝えるようにしています。そうすることで場のエネルギーがクリアになるからです。その後、相手の主張に耳を傾けます。

失礼な態度を改めない相手に対しては、関係は消滅します。そのせいで私が罪の意識を持つことはありません。愛情が消えたわけではありませんが、境界線を越えてしまったので、私から連絡を取ることはもうありません。
自分を大切にするために境界線を引くことは、清潔のために髪を洗ったり、足を保護するために靴を履いたりするのと同じです。つまり、日常的で、健全で、必要不可欠な活動なのです。

それぞれの個人的な境界線については、考慮したり、譲り合ったりする点もあるでしょう。境界線を超えて誰かと衝突してしまった事実が問題なのではなくて、それにどう対処するかが、良い人間関係を築くために重要です。

 

心の境界線の例を挙げてみましょう。

・どれくらい、パーソナルスペースが必要か

・どれくらい、孤独な時間を必要とするか

・どれくらい、愛情やロマンスを求めるか

・どれくらい、愛情深い言葉を必要とするか

・どれくらい、私物に触れられたくないか

・どれくらい、人間関係に誠実さを求めるか

・どれくらい、経済的な平等や公平性は重要か

 

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ(健全な境界)

自己主張とは、あなたの境界線を守るための強さや勇気を持つことです。他人があなたの境界線を無視して踏み込もうとするとき、それを守るのは大変なことでしょう。あなたは疲れ果て、境界線に固執することが本当に必要なのかと疑問に思うかもしれませんが、「内側のあなた」を守るために必要なのです!

「内側のあなた」は、「外側のあなた」を頼りにしています。「内側のあなた」は、大切に育む幼子のようです。「内側のあなた」が疲れているときには癒し、楽しみたいときには遊んであげなくてはいけません。「外側のあなた」は、「内側のあなた」を大切にケアするべきです。ですから、心の境界線を守らなくてはならないのです。

 

あなたに頼みごとを断られた相手はがっかりして、怒り出すことさえあるでしょう。けれどもその人も人間ですから、境界線の存在を分かっているはずです。あなたに断られて一度は落胆したとしても、心の奥底では、あなたの行動に敬意を払うようになります。
あなたが「ノー」と言うとき、あなたは健全な行動の手本を示しています。あなたに対して相手が怒る理由のひとつは、不当な要求に対して「ノー」ということが可能だと、これまで思ってもみなかったからです。
ですから、要求を断るあなたの姿を目にして、相手は驚いてしまうのです。あなたは、相手のことが嫌いだから断るのではなく、自分の境界線を守りたいだけなのだと説明してもよいでしょう。

けれども、断る理由を説明しなくてもかまいません。説明すればするほど、相手は力を持ち、あなたを操作して、最終的に「イエス」と言わせようとするからです。

境界線を引くことは、あなたが受け入れられること、受け入れられないことをはっきりと知らせることです。それは大変でしょうが、健全な人間関係を築くためには必要なのです。

後編へ続く…)

「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2015年9月27日掲載のブログ より

この記事の著者
著者:ドリーン・バーチュー

ドリーン・バーチュー

エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。

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