【ドリーンブログ】自信のなさが創造性の発揮に役立つ理由(後編)
(…前編からの続き)
自分の内側に目を向けるためには、勇気が必要です。そこに見たくなかったものを発見してしまうのではないかと恐れるからです。「自分は愛される価値がない人間だ」などと誰も認めたくありません。自分の恥ずかしい秘密を守ろうとすれば、恥という感情が膨れ上がり、私たちの心に住むモンスターのようになります。
自分の内側を覗いてみて、もしそこに何もなかったらどうしようと恐れる人もいるかもしれません。虐待されて育った人や、混沌とした家庭生活に適応せざるを得なかった人は特にそうでしょう。なんとか生きていくために、あなたは状況に従い、対処し、適応する術を学んできました。けれども同時に、あなたは本当の自分を見失い、本当の気持ちもわからなくなってしまっています。
自分の内側を見つめるのは、慣れていない人には怖いことかもしれません。虐待を受けて、壊れかけた心に直面するのが辛い場合は、きちんとした資格を持ち、あなたを理解してくれるセラピストに助けを求めるのもよいでしょう。あなたが自分の内側に光を照らした途端に、今度はその光があなたを照らしてくれるはずです。
あなたが見つけるのは、モンスターや空虚さではなくて、辛い経験を耐え抜いてきた一人の人間の姿です。あなたは大きな学びを得て、心痛む日々の中でも強くあり続けたのです。
勇気を出して自分の内側を見ることは、創作のインスピレーションを得るためにはどんなことでもするという積極性を示しています。内側にある深く、暗く、生々しい感情は、偉大な絵画、曲、詩、映画、本などを生み出します。素晴らしい作品に出会った時に私たちが共感するのは、そこに真実があり、私たちも自分自身の抱える深い闇を認識するからです。
あなたの独自性を大事にしましょう
あなたが自分の内側を見つめるときに一番認めたくないものは、自分の精神バランスの崩れでしょう。優れた創造力を持つ人々のほとんどが、「変だ」と言ってからかわれた経験があるのです。ですから、自分がいじめられたのには正当な理由があったとは認めたくないでしょう。
けれども、あなたが見出すのは聖なる光です。全ての人が神によって聖なる光を宿しているからです。あなたはこの光がなくては生きていられません。
誰かを助けたいと願う気持ちは、自分を気遣う気持ちと同じくらいあります。それは、自分は他人より優れていると思うナルシシズムではありません。また、他人に対して劣等感を抱くことに、罪悪感を覚える必要もありません。
どんな人でも自信を喪失して苦しんだことがあることを知れば、あなたも自分の体験を活かして、他の人を助けることができるでしょう。(ナルシストは違います。この人たちは自分に欠点などないと信じているので、どちらにせよ、あなたの作品に興味を持たないでしょう)
クリエイティブな成功に繋がる次の2つのポイントを覚えておいてください。
・あなたが感じたことは、他の多くの人が感じたことです。
・今、あなたが感じていることは、多くの人が感じています。
あなたが自分の作品を通じて、真実を表現すると、それを目にした人々が、自分の内側の真実を意識します。真実が放つエネルギーは心に直接届くからです。
(『クリエイティブを仕事にする方法』より抜粋)
「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2016年6月27日掲載のブログ より
ドリーン・バーチュー
エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。