【ドリーンブログ】常識を欠いた家族と良識ある態度で接する方法
家族といる時、大人になった自分のアイデンティティを失っていると感じるならば、アイデンティティを保ち、良識ある態度で接する方法をご紹介します。この記事は、虐待とトラウマから立ち直ることについて書いた書籍『ドラマ・デトックス』から抜粋しています。
まずは、家族が集まる日について前もって計画を練っておきましょう。家族と一緒にいる時に感情の引き金となるものは何なのかを考えてみてください。予め引き金となるものに対処する方法を決めておきましょう。あなたとあなたの家族にとって状況を煽るような衝動的反応を抑制することができます。
大人になっている今の自分の姿を意識させる物を持っているか確認してみてください。自分という存在の権限を保ち、自分が成し遂げてきたことに対する自信が生まれます。たとえば、仕事の資料を入れたブリーフケース、今読んでいる学術的な本、大好きな音楽をレコーディングしたもの、今の人生を表す写真などです。
BGM で癒しの音楽を流しておくことができるか確かめましょう。研究で示されていますが、心地よい音楽(Pandora Radio のような音楽チャンネルで「スパ」「レラクセーション」「ネイチャー」「ヨガ」のレーベルがついている音楽)は、血圧と心拍数を下げ、緊張の低減に役立ちます。
家族が集まる時、場合によっては、インナーチャイルドをなだめるための品物を持っておくことも望ましいでしょう。たとえば、ぬいぐるみやお気に入りの毛布、あるいはペットの犬。家族の目の前であなたの「毛布ちゃん」やビロードのおもちゃを取り出して見せつける必要はありません。さりげなく車に行き、気持ちを落ち着かせるために「癒しのアイテム」に触れたら良いのです。
集まった家族の中に感情的あるいは肉体的な虐待をする人がいれば、あなたがその場にいる必要はありません。他の家族の安全が心配ならば、あなたと一緒にその人たちも連れ出しましょう。その場合は、緊張感の無い状態で立ち去ることを強くお勧めします。怒鳴りながら飛び出してしまうようなら、それが刺激となり、ますます家族のドラマ(ショッキングな状況)は燃え上がってしまいます。穏やかな口調で「さよなら」と言い、できるだけ落ち着いた足取りでその場を立ち去りましょう。
PTSD を患っている、怒りの問題を抱えているという家族がいる場合、ヒスタミンを含む食べ物と飲み物は、家に置く量を最小限にとどめておきましょう。あなたが訪問する側の場合はオーガニックライスに野菜の付け合せとといった低ヒスタミンの料理を持っていきましょう。低ヒスタミン食品は、対立と緊張から生じるストレスホルモンに対処するのに役立ちます。
アルコールは避けましょう。
アルコールは、例えて言うなら、火に油を注ぐようなものです。心の痛みを紛らわせるにはアルコールは必需品だと思っているかもしれませんが、実はアルコールは「抑制を解除するもの」ですから、実際には問題を大きくしてしまいます。通常の状態なら抑制できるものも抑制できなくなり、後で後悔するようなことを言ったりしたりすることになるかもしれません。
義理の家族との間に問題が起きた時は、パートナーに守ってもらいたいと思うのが当然です。ですが、恐れや忠誠心めいた気持ちを理由にしてパートナーが自分の家族寄りの立場を取ったり、相手の言いなりになってあなたを守ってくれなかったりする場合、あなたは苦境に立たされることになるでしょう。
だからといって、パートナーに家族の付き合いを絶つよう求めるのは現実的ではありません。ですが、あなたには絶つことが… 少なくとも付き合いを最小限にすることはできます。顔を合わせる機会があればその日は忙しいことを伝え、その時間を仕事や自分が優先していることにあてましょう。
傷ついた感情に対処するための選択肢はたくさんあります。「これは、彼らの問題」と自分に言い聞かせ、気持ちを切り離すこともできるでしょう。トラウマの悪影響を受けている人たちに同情することもできます。感情を開放する手段として大泣きしたり、面と向かって自分というものを主張したり、二度と顔を合わさないことを誓ったりするのも良いでしょう。すべて正当な選択です。
どのように考えてみても、常識を欠いた家族といれば、ストレスホルモンは脳と体に分泌されます。自分を大切に思うことが、責任ある行動となるでしょう。すぐにヨガをしましょう。優しい音楽をかけて瞑想しましょう。ストレスホルモンを防止(酢に漬けたもの、熟成チーズなどの発酵食品、熟成肉、ワインは避けましょう)するために低ヒスタミン食品を中心にした食生活を実践し、化学物質を避けましょう。
詳しくは、書籍『ドラマ・デトックス 素敵な人のきらめきのメカニズム』をお読みください。
ドリーン・バーチュー
「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2016年7月27日掲載のブログより
ドリーン・バーチュー
エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。