【ドリーンブログ】天使の声を聴く方法 ~その声は真の聖なるガイダンス?それとも、ただの想像?~
かつては鍵のかかった精神科病棟で心理療法士として働いていた私が今や天使の声の聴き方を教えているなんて!
ですが、神や天使の声を聴こうと耳を澄ましてみてください。それは、今まで耳にしたことのある音の中で最も健全で良識のある「音」なのです。
その「声」は、課題が生じた時に、直面する混沌に愛を示し、論理的解決を与えてくれるのです。
神や天使の声を聴くことを、クレアオーディエンス(透聴能力)と言います。つまり「はっきり聴く能力」のことです。クレアオーディエンスがどういうものか、その「声を大きくはっきりと聴くための方法」を説明しましょう。
【天の声を聴く方法】
人生を通して神や天使があなたに語りかけてくるチャンスは素晴らしいものです。
今までに以下のような状況を経験したことはありますか?
・ 目覚めた時、実体の無い存在から自分の名前を呼ばれる声を耳にした。
・ どこからともなく聞こえる美しく神々しい旋律を耳にした。
・ 頭の中で、あるいはラジオから繰り返し同じ歌が聞こえた。
・ 医学的な理由なく、片方の耳だけに大きくけたたましく鳴り響く音が聞こえる。
・ 無関係な人たちの会話から、あなたがまさに聞きたかったことを耳にする。
・ テレビやラジオを点けた瞬間、関連性のある話題が放送されている。
・ 愛する人が助けを求めているような気がした時、その人が実際に助けを求めていた。
・ 実体の無い存在から、警告や人生を充実させるようなメッセージを受けた。
・ 紛失した物を探している時に助けを求めて祈ったら、その紛失物がどこにあるのか教えてくれる声が聞こえた。
【質問に対する答えは(必ず)現れる】
神と天使は、私たちが投げかけた質問の答えを語ってくれます。ですから、まずは神や天使に質問をして、気軽に会話を始めてみましょう。
何か質問はありますか? あなたがガイダンスを求めたい人生の領域はありますか? 少し時間を取って心の中で天使や神に尋ねてみてください。天に質問が届いているという意図を持ち続け、答えは必ず受け取れると信頼してください。たとえメッセージがすぐに聞こえなかったとしても、あなたの声は間違いなく届いています。
質問に対する答えは、すぐに、あるいは少なくとも1日ほどで聴覚を使って受け取ることになるでしょう。答えは「歌」という形で現れる場合もあります。ラジオや頭の中で何度も同じメロディーが繰り返し流れることに気づくかもしれません。答えは歌詞の中にある可能性もあるでしょう。曲を聞いて誰かを思い出す場合は、その人があなたのことを考えているというメッセージの可能性もあります。
通常、朝に声を掛けられるのは、天使からあなたへのあいさつです。目覚めた時というのは私たちの意識がより冴えていますから、スピリチュアルなコミュニケーションには最適で、天使が最も簡単にあいさつをしやすい時なのです。完全に眠っている状態とは対照的に、半分起きた状態というのはメッセージを記憶しておきやすくなります。何か他に啓示がある場合は、あいさつと一緒にメッセージを明確に述べてくれます。名前を呼ばれる声を耳にした時は、あなたに連絡をしたがっている「誰か」がいるだけですから心配しないでください。これは愛情のこもったあいさつです。「あなたは見守られています」ということをあなたに知ってほしいだけなのです。
「天に質問したけれど答えを受け取っていない」という場合、答えを見過ごしている可能性があります。あるいは、過去のある時期に与えられたガイダンスを正しく理解できず、天からあなたに届けられた情報をあなた自身が聞き入れたくないのかもしれません。このように、自分で気づくことを妨げてしまっているのです。答えを手に入れるまで、何度も質問を繰り返しましょう。天使に「聴く」ことができるよう手助けをお願いしてみてください。必ず聴こえる時が来ます。
スピリチュアル・カウンセリングの生徒の一人であるティエナはイライラしていました。彼女は「psychic-development」コース受講3日目にして未だに天使からの声が聴こえていなかったのです。エンジェルリーディングをしている最中、ティエナは「途切れ途切れの言葉が一語か二語ほどしか聴こえない」と不満を漏らしました。彼女はクラスメイトにリーディングをしていたのですが、ティエナの耳に入った言葉は「おじさん」と「車の事故」だけだと言うのです。結局、そのクラスメイトは叔父を車の事故で亡くしたということが分かりました。
ですがティエナは「私はもっとたくさんの言葉を聞きたいのよ!」と愚痴をこぼします。「私がしたいのは、神や天使とのちゃんとした会話よ」と。
私がティエナの天使に助けを求めると、天使がティエナにこう言っている声が聴こえました。「ティエナ、授業を続けなさい。粘り強く辛抱して行えば、すぐに私たち天使の声が聴こえるでしょう」と。私はそのメッセージをティエナに伝えました。
スピリチュアル・カウンセリングクラスの5日目のことです。ティエナが興奮して、「聴こえたわ! 天使の声が聴こえたわ!」と叫びながら飛び跳ねてきました。ティエナの天使が予想した通り、ティエナはクレアオーディエンスをモノにしたのです。粘り強く「聴く」という意図を持ち続け、天使の声が聴こえる「時」を我慢して信じた結果です。その日以来、ティエナは天使と聴覚を介した本格的な会話ができるようになり、自分のクライアントにガイダンスと情報の両方を与えることができています。
【耳の中で鳴り響く音の正体】
多くの人が片耳だけ高い音が鳴っているのが聞こえると報告しています。痛みや煩わしさを伴う耳をつんざくような鋭い音です。医師が診断しても、耳鳴り(聴覚神経障害)や他の医学的な問題はありません。なぜなら、鳴り響く音の正体は非物理的なものだからです。
これは電気刺激が符号化された情報が流れる周波数帯です。
昔ながらの電話回線でモデムを通してインターネットに接続するように、天はこの周波数帯を通してガイダンス、助け、情報をダウンロードします。
耳に鳴り響く音と共に、耳たぶをつままれたり引っ張られたりする感覚を伴うこともあります。この感覚は、特に天使やガイドがあなたの注意を引きたい時に起こります。鳴り響く音に存在するメッセージを意識して理解する必要はありません。あなたはその音を受け取るだけで良いのです。情報は無意識に蓄積され、あなたの行動にポジティブに影響を与えます。ですから、あなたが自分の聖なる使命を先延ばしにすることも無いでしょう。
「その音を鳴らす正体は低級な存在や邪悪なものじゃないの?」と心配する必要はありません。
音の正体は「聖なる愛」という高波動から発せられるコード化された情報のエネルギー周波です。低いエネルギーの持ち主には、このような高い周波を扱うことはできません。
鳴り響く音こそが、あなたが自分の人生の使命のために捧げた祈りの答えなのです。音があまりにも大きくなったり、痛みを伴うようなものだったり、煩わしく感じるようなものになったりするのなら、心の中で「痛いです。音量を下げてもらえますか?」と天使にお願いしてみてください。音量が小さくなっても、情報は引き続き送られ続けます。耳たぶをつままれたり引っ張られたりするのが嫌なら、天使やガイドに不快であることを伝え、止めてもらうようお願いしましょう。
私は守護天使に「音量を下げてください」「耳たぶを引っ張って痛くするのは止めて!」とお願いしたことがありますが、その後は一切大音量や耳の痛みに悩まされることは無くなりました。天使にお願いしても、そのことで天使が気分を害することは決してありません。天使たちは私たちの意見を聞き、最高の手助けをしたいと思っているのです。
【話しかけてくる「声の主」は誰?】
天に語りかける時も含め、常にスピリチュアルな守護を求めて祈ることが大切です。神、イエス、大天使ミカエルに守護をお願いすれば、必ず守護してくれます。「あなた方はその実によって彼らを見分けるのです(マタイ 7:20)」つまり、次に示す特性を参考にすれば、自分が本当に天の存在たちと話しているかどうか見極めることができるのです。
・ 神の声はとても大きいです。的を射たことを愛情と思いやりを込めて話します。また、ユーモアを交えたり、時代や土地に適した言葉を用いたりします。
・ 大天使の声はとても大きいです。的を射たことを礼儀正しく率直に話します。「聖なる愛」について多く語ります。例えば「使命が全うできるよう軌道に乗る方法」「疑念や恐れや遅延を克服する方法」などです。
・ 天使はシェイクスピアの作品で使われるような、古風で改まった話し方をします。
・ ハイヤーセルフの声は自分の声と似ています。
・ エゴの声には、虐待的、不快、被害妄想的、憂鬱な印象があります。エゴは自己中心的で「私」という言葉で話し始めます。
生まれつき聴覚が鋭い人は、神や天使の声がすでに聴こえているはずです。しかしながら、あなたにとってクレアオーディエンスが聖なるコミュニケーションを取るための主要チャンネルで無ければ、天の声を拾い上げるのに苦労するかもしれません。天使から警告やメッセージを受けている人たちの体験談を読んで「どうして私には天使が語りかけてこないの?」と不思議に思うかもしれません。
私は肉体的感覚と精神的な感覚には類似点があることに気がつきました。肉体的聴力が上がれば、それに伴い神や天使の声を聴き取って認識する能力も上がるということです。
子どもの頃、お母さん、お父さん、先生、その他の人たち、そして自分の声を無視したことはありませんか?
子どもの頃、何度も言われる小言や不快な言葉遣いを防御する方法として「無視すること」が唯一の方法だったのかもしれません。しかし、問題は、あなたが過去に遮断した周波数域に存在するその他のあらゆる声を無視してしまっていた可能性があるということです。例えば、天の声があなたのお母さんの声のピッチやトーンと同じであれば、天の声を聴き取るのは難しいでしょう。ずっと昔に自分の声を無視していたのであれば、ハイヤーセルフの声が聴こえていなかったかもしれません。ですが、幸いなことに「考えを変える」だけで、再び肉体的にもスピリチュアル的にもすべての周波数を聴き取ることができるようになります。「耳を貸さない」という強い意図が原因で音を遮断してきたわけですから、改めて「あらゆる周波数を聴き取ろう」という異なる意図を強く持てば良いだけなのです。
そうすれば、「音を聴く」感度が高まるでしょう。毎日時間を取ってあなたの回りで聞こえる音に意識を向けてみてください。鳥のさえずり、子どもの笑い声、通り過ぎる車の音…そういった音に周波数を合わせてみましょう。本をめくる音、文字を書く音、呼吸など、日常の動作で出る音に注意を払ってみるのも良いですね。あなたを取り巻く環境に存在する音、その音が微細であろうとなかろうと、注意して聴いてみてください。天使やガイドの声を聴き取る感度が高まります。
同時に、耳そのものを保護することも大切です。天使の周波数を聴き取る感度が高まるにつれ、以前よりも大きい音に悩まされることになるでしょう。乗っている飛行機が着陸する時に耳を塞いだり、けたたましいロックコンサートでは最前列を避けたりして耳を守る方が良いかもしれません。また、電話で友だちと話をする時には声を和らげてもらう、レストランに騒々しいグループがいればその席から離れたテーブルをお願いする、ホテルではエレベーターや製氷機から離れた部屋をお願いする必要も出てくるでしょう。
(生きている)人と話をするように、遠慮せず「もう少し大きな声で話してもらえますか?」と天使にお願いしてください。天の存在たちは、私たちとコミュニケーションを取りたいと思っています。私たちの本心を伝えれば、天の存在は自分の声を私たちに届ける最善の方法を見つけられるというわけです。
聖なるコミュニケーションの主導権を握るのは常に「あなた」です。音量を下げたり音の強さを弱めてもらいたい時は、そうお願いすればいいのです。
ドリーン・バーチュー
「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2015年5月25日掲載のブログより
ドリーン・バーチュー
エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。