【ドリーンブログ】皆に好かれようとする人たち …その行動に潜む恐れを癒す(前編)

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ(アサーティブ)

あなたが他人に良く思われないと気が済まない人なら、あなたは自分の幸せを他人任せにしていることに気づいてください。あなたの幸せを左右する権利のある人など、この世に一人も存在しません。

他人から褒められたくてたまらない人は、自分に満足して幸せを感じるために、他人からの褒め言葉を常に必要としています。これは依存症の一つで、たいてい子供の頃、「良い子でいないと親に怒られる」と怖がることがきっかけとなって始まります。あなたは父親や母親の気分に合わせることで、あなたに対する親の態度を操作する術を学ぶのです。

あなたは争いを避けるために他人に気に入られようとします。あなたは、他人があなたに言ってほしいことを察する能力に大変長けており、どうすれば相手を良い気分にさせられるかわかっています。一方、相手はあなたのことを、世界一良い人だと信じ込んでいます。これはある意味真実ですが、本当のあなたは“人を良い気分にさせる仮面”の下に隠れています。

人に気に入られることばかり考えていると、“褒める言葉が見つからないなら、何も言わないほうがましだ”という諺の意味を、歪んだ形で解釈してしまいます。あなたは相手の行動を操るために、違う人のふりをしているのです。

「相手を怒らせたくない」、「相手に捨てられたくない」、「解雇されたくない」といった気持ちから相手のいいなりになり、良い人のふりをすることもあります。

裏を返せば、あなたは「自分を好きになってもらいたい」、「結婚してもらいたい」、「会社で昇進させてもらいたい」といった理由で、相手の心を操作しているのだとも言えます。ですからあなたは相手の意見に心から賛成しているふりをしたり、つまらない冗談に笑ったりするのです。

 

天使のイメージ(ローズクォーツとケルビム)

自分を偽ってまで気に入られようとすることは、人と関わり合いにおいて機能不全の状態であり、相手を意のままにしようとする不誠実なやり方なのです。相手に無理に気に入られようとしても、良いことはひとつもありません!

あなたが人に対して正直に接しながらも、感じのよい、思いやりがある人でいることは可能です。
想像してみてください。愛情を込めてあなたに本当のことを言ってくれる人の言葉の方が心に響くのではないでしょうか。本当の自分でありながら、親切で、愛情深く、正直でいるようにすることが大事なのです。

人として飾らない正直な感情は多くの人の共感を得るものです。あなたが自分の本当の気持ちを認めることで、相手も同じ気持ちの人を見つけてほっとすることでしょう。人に対して正直に接することで、あなたは自分らしく生きる方法を教えているのです。

正直さを攻撃性と混同してしまう人は少なくありません。これまで、平均的な“良い人”のイメージは、受け身で自己主張しない人だったからでしょう。
幸いにもそのイメージはすっかり変化しました。現代における“良い人”とは、自分にとって大切なことに対して率直に気持ちを伝える人のことです。

 

例えば、あなたの子どもが学校の先生との関係に悩んでいたら、その先生、または校長と話し合いをするのはとても適切な対応です。子どもを愛しているからこそ、あなたは具体的な行動を起こします。それが子供を守る唯一の方法だと信じるから率直に意見を伝えるのです。

もっとプライベートな状況においても、正直であることは有効です。
例えば、あなたが何人かの友人と映画を見に行ったとします。ところが映画はひどいもので、あなたは最後まで見たくはありません。友人たちの方を向いてみると、皆、座席で身体をよじり、つまらなそうにしています。

そこであなたは隣に座っている友人に囁きます。

「この映画、面白くないんだけど・・・あなたは?」

友人もちょうど同じように感じていたので、ほっとして微笑みます。結局、あなたの友人は誰一人その映画を楽しんでいなかったのですが、何か余計なことを言って、皆で過ごす時間を台無しにすることを恐れていました。あなたが正直に言葉を発する勇気があったおかげで、その晩は無駄になりませんでした!あなたたちは映画が終わる前に席を立ち、レストランに行って美味しいディナーを楽しんだのです。

あなたが人に気に入られようとする人なら、その映画が終わるまで我慢していることでしょう。友人の楽しみを邪魔したくないからです。けれども、あなたには率直に伝える勇気があったので、友人も助けることができました。

 

率直に伝えることで状況は良くなることが多いとあなたは気づくはずです。
繰り返しますが、率直に気持ちを伝えることは、人に対して攻撃的になることではありません。他人を責めたりせず、言葉に怒りや皮肉を込めずに、あなたにも感情があることをはっきりと伝えることが大切です。

後編へ続きます)

「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2015年3月7日掲載のブログ より

この記事の著者
著者:ドリーン・バーチュー

ドリーン・バーチュー

エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。

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