【ドリーンブログ】相手の為にならないなら、助けるのはもう止めましょう

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ(握手)

アースエンジェルは、どんな人間関係においても、相手のことを助けるのは当然だと思っています。そして、自分のことを強く、無限のエネルギーを持っている人間だと思っています。確かに、アースエンジェルたちはエネルギーの源にアクセスする方法を知っているので、それはある意味真実だと言えます。

また、アースエンジェルは大変共感的なので、全ての人の感情を感じとってしまいます。特に人の苦しみには敏感です。実際、多くのアースエンジェルたちが、自分の感情と他人の感情の区別さえつかなくなっています。人の苦しみを感じとる能力と、人を幸せにしたいという願望が一つになって、アースエンジェルは人を助けずにはいられないのです。

 

人を助ける時と、控える時を知る

消防士や救命救急士が、人を救助するのは素晴らしい行為です。また、自分ではどうにもならない人に手を差し伸べるのも美しい行為でしょう。
ただし、自分で努力できる人をアースエンジェルが助けてしまうと、トラブルを引き寄せてしまいます。自力で何とかできる人に手を貸すのは、その人の為になりません。その人の成長や学びの機会が奪われることになるからです。

例えば、ある母親は10代の息子の洋服を洗濯したり、部屋を片付けたり、ベッドを整えてやったりします。これはすべて、息子が自分でできることばかりです。母親が助けなければ、息子は自分で環境を整える術を学べるでしょう。

また、子供の学校の課題を代わりにやってしまう親もいます。子供は自分で課題に取り組むことで、新しいことを学びます。大人はただそれを見守るだけでよいのです。

アースエンジェルの中には、見ず知らずの人まで助ける者もいます。良く知らない人のことを気の毒に思い、過剰なほどに助けようとします。例えば、知り合ったばかりの人を無料で自宅に住まわせたりするのです。あるいはよく知らない人にお金を貸したり、何時間も電話に付き合ったりします。他人を車に乗せて目的地まで送ってやったりもします。

アースエンジェルは、他人の世話をすることが自分の使命であり、自分にはその力があると信じています。「自分が助けなければいけない」、「自分しか助けることはできない」と思っているからです。そうすることで、自分の存在意義と使命を再確認することができるのです。そして同時に、「自分は特別な人間だ」という優越感も湧いてきます。
しかし、人を助けてばかりいると他人の問題にばかり意識が向き、自分の抱えている問題については目を瞑ってしまいます。

 

LIGHT WORKS WEB Magazine:ドリーン・バーチュー ブログ(アースエンジェル)

被害者意識の強い人たち

被害者意識の強い人たちには気をつけてください。
アースエンジェルは、人を助けたいという気持ちが強いので、その性質を利用しようとする人たちの格好のターゲットにされてしまいます。「全ての人は神の子である」ことは真実ですが、神のガイダンスを無視して生きている人も世の中には存在することを知らなくてはなりません。
彼らはあなたのような善良な人を利用します。

被害者意識の強い人たちは、「あなただけが頼りだ」「神はあなたが全ての問題を解決してくれる特別な人だと言っている」などと言って、あなたをいい気持ちにさせます。そう言われたあなたは深呼吸をして、「助けましょう」と約束してしまいます。本当は具体的なアイデアもなく、どうやって助けたらいいのかわからないのですが、とりあえず引き受けてしまいます。
他人を助けるのは骨の折れる仕事です。人の世話をしながら自分のこともきちんとできるのかと、あなたは不安になります。それでも、あなたは最善を尽くして彼らを助けるのですが、被害者意識の強い人たちは、「もっと早く助けてほしい」とか「もっとたくさん助けてほしい」などと文句を言うのです。

あなたが、これ以上できることはあるのでしょうか?とうとう、あなたは限界に達します。または、親身になってあなたのことを思ってくれる人が、「それはやり過ぎだ」と指摘したりします。

あなたが助けるのを止めた途端、被害者意識の強い人たちは激怒します。あなたを口汚く罵ったり、SNSにあなたを中傷するコメントをしたり、留守番電話に嫌がらせのメッセージを残したりします。実際、彼らは助けてもらっている間でさえ、あなたに不平不満をぶつけていました。あなたがどんなに助けても、彼らを満足させることはできません。彼らは、自分たちが不幸なのはあなたのせいだと責めるのです。
ですから次に、あなたが誰かを助けたくなったら、まず天使にガイダンスを求めて祈りましょう。

被害者意識の強い人たちは、常にトラブルを抱えており、要求は果てしないので、決して満足することがありません。彼らは助けてもらったことに感謝するどころか、あなたを批判さえします。
そういう人たちを助けても、あなたに満足感は得られません。なぜなら、彼らはあなたが干上がるまで、エネルギーを吸い尽くしてしまうからです。

他人と健全な境界線を引く方法については、『アースエンジェル革命(※絶版)』をお読みください。

(著書 『アースエンジェル革命』より抜粋)

「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2014年10月23日掲載のブログ より

この記事の著者
著者:ドリーン・バーチュー

ドリーン・バーチュー

エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。

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