【ドリーンブログ】スピリチュアルな仕事での報酬を喜んで受け取りましょう

スピリチュアル・ティーチャーやヒーラーとしてフルタイムで働くためには、喜んで報酬を受けなければなりません。クライアントや生徒から支払いを受け取らなければ、どうやって今の仕事を辞め、自分を養っていくことができるというのでしょう?

報酬を受け取ることに気まずさを感じるならば、その原因を探ってみましょう。未だに解決できていない原因があるのかもしれません。その原因は、これからスピリチュアルな仕事に就くまでの過程において大きな妨げとなりかねません。

 

まず第一に、スピリチュアルに基づいた行いに対してお金を受け取ることをどのように感じますか? あなたが理想的な利他主義を心に抱き、神から与えられたものは無料で与えるべきだという考えの持ち主であれば、あなたの意見を完璧に理解できます。

収入源が別にあり、スピリチュアルなことを教えたりヒーリングワークすることを思いのままに追求できる生活を維持できるなら、それは素晴らしいことです! あなたが導かれた通り、自由にあなたのスピリチュアルなギフトを皆に分け与えてください。

ボランティア活動や無償奉仕が、スピリチュアルな成長の基盤となることは事実です。私が初めて就いた職業は病院のカウンセラーでしたが、その前に数ヶ月ボランティア活動をしていました。自分の時間をボランティア活動に割くことも、実質的な利益はあります。

 

スピリチュアルな行いで報酬を得ることに嫌悪感を覚える人は、前世の記憶の影響を受けている可能性があります。
おそらく、ラマ寺(ラマの僧院)やキリスト教の修道院などの共同体で人生を送っていた時代があったはずです。修道院の生活では住む場所と食べ物が保証されていました。ですから、収入を心配することなく、スピリチュアルな成長に集中することができたでしょう。

ドリーン・バーチューブログ:修道士

 

しかし現代社会では、支払いをするためには給料を受け取らなければなりません。生活の形態も共同体ではありません。公共料金や住宅ローンや食料品を買うためのお金を自分でどうにかしなければなりません。あなたも今、何かしらの職に就いているはずです。

では、質問です。あなたは今の自分の仕事を愛してますか?

有能な医者、コンサートピアニスト、アーティストについてちょっと考えてみてください。こういった職業の人たちは、仕事に対する報酬を支払われる権利は無いのでしょうか? もちろん、このようなすべての専門職は基本的に神からのスピリチュアルなギフトに基づいています。

聖職者、神父、ラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)、牧師たちは、住居、食料、衣料、時には給料という形で働きに見合った対価を受け取っています。神の言葉を教え説いている人たちです。そういった職業の人たちには自分の仕事に対する報酬を支払われる権利は無いのでしょうか?

 

古代では、何か人の役に立つことをすれば物を交換することができました。「家を建てるのを手伝うから野菜をちょうだい」という具合に。ですが、今日では物々交換は一般的ではありません。電気会社に行って「エネルギー・ヒーリングのセッションをするので電気をください」というわけにはいきませんね。住宅ローン会社に行って「エンジェルリーディングをするので住宅ローンを支払ってください」というわけにはいきませんね。例を挙げ始めたら切りがありません。

今の時代、労働システムは通貨制度の上に成り立っています。通貨制度が世の常とは限らない過去もありましたし、未来もどうなるか分かりません。ですが、今のところは、私たちの要求を満たす手段としてお金を稼ぐシステムが導入されています。

 

すべての人が自分にも他の人たちにも喜びをもたらす仕事を見つけられると私は信じています。私たち一人ひとりが、自分にとって意味があり、やりがいを感じられる仕事に就けるようになっているのです。仕事を愛していれば、報酬も含めその他すべてのことは収まるべきところに収まります。

大好きなことを仕事にした時、お金に基づくものではなく、愛に基づくものを第一に考えるようになります。しかも、それでお金は稼げるのです。なぜなら、それが「与えること」と「受け取ること」の自然な秩序だからです。
リーディングをしたりカウンセリング・セッションやワークショップを行ったり、人に役立つことをしたりする時、それに見合った対価を受け取ることは正しいことなのです。「与えること」も「受け取ること」もどちらも同じく重要なエネルギーです。バランスの取れた人生を送るためにはどちらも欠かせません。

サービスに対して対価を払う時、クライアントはサービスの内容と対価が見合うかきちんと評価します。

ドリーン・バーチューブログ:報酬を受け取る

 

私が初めてエンジェル・リーディングをした時、どのクライアントにも私のお気に入りの慈善団体の一つに寄付をお願いするのが私の方針でした。クライアントはリーディングに対して支払いをしませんが、慈善団体に寄付するという形でリーディングに対する支払いを行ったことになります。登録チャリティに寄付する料金はもらっていましたが、私は無料でリーディングを行うことができていました。なぜなら、私には自分を養うための収入源が他にあったからです。私の情熱とでも言うべく執筆作業を通して収入を得ていたのです。

クライアントや生徒が報酬をあなたに支払った時は、素直に「ありがとう」と言って領収書を渡せば良いのです。報酬を受け取ることに関して感じる「ある種の不快感や罪の意識」については、話さないでください。そういった内容の話は、神や守護天使との対話に取っておきましょう。神も守護天使もあなたを安心させ、気持ちを癒してくれるでしょう。

提供するサービスに対して報酬を得ることによって「エネルギー交換」を果たしています。「与える」ことで消費したものは、報酬として「受け取る」ことでバランスが保たれるのです。お互いに価値あるものを交換しているのですから、生徒やクライアントも、あなたが提供するサービスに、より満足することでしょう。

あなたは癒しを生業とする他の職業の人たちと何の変わりもありません。医師も看護師も、あなたと同じ聖なる職業ですが、報酬を受けています。

提供するものに値段をつけることで、あなたは重要な方法で支えられることになります。報酬を受け取れば、癒しと教えることに、より多くの時間を費やせます。報酬を受け取らなければ、貴重な時間を割いてそれに見合う金額を得るために別の仕事をしなければなりません… その時間は、生徒やクライアント、そして神のために使うこともできたかもしれないのに。

 

今世でお金の問題がたくさんある人は、過去世で清貧の誓いを立てていたのかもしれません。断ち切っていない誓いが今世に持ち越されている可能性があります。誓いを断ち切ろうと意図を持ったり、過去世退行の専門家や私が出している『パストライフ・リグレッション(※絶版)』の CD でワークしたりすることができます。

目の前に器を置き、小銭が投げ入れられるのを待っていた前世は、もう終わりました。現世のあなたはプロフェッショナルであり、自分の仕事で報酬を得て当然なのです。
神は人を通して祈りに答えてくれているということを肝に銘じておいてください。あなたの仕事に対して報酬を支払いたいと思っている生徒やクライアントは、あなたの祈りに対する神の答えの一部です。思い切って受け取り、ただ「はい」そして「ありがとう」と言いましょう。

(この記事は『エンジェルセラピー(R)ハンドブック』より抜粋しています)

 

ドリーン・バーチュー
「Doreen Virtue | official Angel Therapy Web site」2015年2月26日掲載のブログより

この記事の著者
著者:ドリーン・バーチュー

ドリーン・バーチュー

エンジェルオラクルカードシリーズの著者。カウンセリング心理学博士であり、50タイトル以上の著書とオラクルカードの制作に携わり、“エンジェル・レディ”というニックネームで知られています。オンラインで受講するセミナーやワークショップの他、世界各国でライブワークショップも多数開催の実績を持ちます。
現在は信仰上の理由により活動を制限していますが、過去に執筆した多数の名作が、現在も多くの人々の心の支えとなっています。

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